「アメリカプライバシー法 連邦取引委員会の法と政策」献本いただきました。

昨年度の総務省の調査でお世話になりました宮下先生、板倉先生が翻訳に参加しております「アメリカプライバシー法 連邦取引委員会の法と政策」を献本いただきました。

米国のプライバシーについて、ある程度分かっているつもりでも、おおよその枠組とFTC5条に基づいた権限行使がなされることくらいしか、了解していなかった私にとって、このような形で、体系的に詳細な知識をまとめて手にいれることができることは非常に助かります。

我が国でも、マーケティング対策活動に対する取り組み(4章)は、なじみがあることかもしれませんが、子供のプライバシー(2章)、情報セキュリティ(3章)、金融プライバシー(5章)における叙述は、きわめて新鮮なのではないでしょうか。

個人的にも、COPPAや公正債務取立法(FDCPA)までは、さすがに調査・研究する機会がなかったので、役に立ちます。また、情報セキュリティ問題についてのFTCの活躍は、非常に興味深いです。特に、情報セキュリティに関する考察は、法と経済などの知識を背景に、深く読み進めると、さらに、理解が進むような気がします。日本において、その分野の研究がほとんどない(というか、どうせ、理解されることはないだろうとあきらめているように思えます)点から、非常に重要な分析です。

世界的には、EUのデータ保護指令から始まって、GDPRのインパクトが非常に強く、ある意味、(データ保護という)理念的なアプローチが強いわけですが、世界的に、みてみると、全く別個のアプローチというのは、興味深いと思います。

なので、プライバシーやセキュリティを語る人は、ぜひとも購入をお薦めします。