デジタル証拠のドキュメント化

デジタル証拠自体は、それ自体では、人の五感によって感知されないので、それが何らかに形で、感知しうるものへと変換されなければなりません。それが、「ドキュメント化」の問題ということがいえるでしょう。

(1) 技術的な論点について

これは、証拠の意味や取得経過を伝えるという過程になります。

まず、取得経過自体を後になされる法的手続きにおける質問に対して正確に答えるという必要があります。また、証拠自体を可視化するということもあります。具体的にいうと、フォレンジックスの調査員がその調査結果を報告書にまとめるということになります。そして、その調査報告書について、その意味自体についての分析、証言という手順を踏むこともありうるのです。

(2) 法的な論点について

このドキュメント化の過程においては、調査員が、証拠の取得経過について、どのような手法で、どのように証拠を保全・識別・抽出・分析したのかという過程が正確に伝達されることが必要になってきます。前述の「チェーン・オブ・カスティディ」と証拠についての「ファウンデーション・クエスチョン」の問題については、すでに紹介しています。

また、証拠の可視化については、プリントアウトの法的な意義という問題もあります。